鼻腔共鳴は万能じゃない!誤解を解説!
鼻腔共鳴、って言葉、よく耳にしませんか? 「声を前に出そう」「響かせよう」と言われた時、多くの人が「鼻に響かせること」をイメージしますよね。 でも、実はその「鼻に響かせる」という感覚、使い方によっては逆効果だったり、日本語の発声を損なったりする落とし穴があるんです。
1.鼻腔共鳴は万能じゃない!誤解を解説!
鼻腔共鳴、って言葉、よく耳にしませんか?
「声を前に出そう」「響かせよう」と言われた時、多くの人が「鼻に響かせること」をイメージしますよね。
でも、実はその「鼻に響かせる」という感覚、使い方によっては逆効果だったり、日本語の発声を損なったりする落とし穴があるんです。
今日は、ボイストレーニングの現場でよくある「鼻腔共鳴の誤解」と、それをどう乗り越えるかについて、少しマニアックな話も含めてお伝えします。
ボイトレでの鼻腔共鳴の大きな誤解
鼻腔共鳴って、みなさんはどんなことをするイメージがありますか?
鼻に息を抜かしたり、ハミングをしたり、そんなイメージが多いと思います。
でもそれって実は、鼻腔共鳴じゃなくて「鼻音」と呼ばれるものなんです。
「鼻音」とは、読んで字のごとく鼻から出ている声です。
これは、なんとなく言っているのではなく、きちんと言語学の分野で定義されています。
鼻声とは違うので注意してくださいね!
そう、みなさんがこれまで鼻腔共鳴と思ってやってきたものは、ただの「鼻音」かもしれないんです。
しかもこの「鼻音」、結構曲者なんですよ。
「鼻音(鼻腔共鳴)」に頼りすぎると、母音が消えてしまう
まず、ボイストレーニングや発声の勉強をする時に、「鼻腔を使いましょう!」って言われることが多いです。
でも、実はその指導は「半分正解で半分嘘」なんです。なぜなら、「鼻音」を使いすぎると、日本語の母音が消えてしまうからです。
試しに鼻から息を抜きつつ、「あいうえお」と発音してみてください。
発音が不明瞭になった気がしませんか?
その状態で歌った時に、きちんと言葉が伝わらない感じがしますよね。
あなたがかっこよく歌えなかったり、思った声が出なかったり、アーティストみたいに歌えないのは、もしかしたら「鼻音(鼻腔共鳴)」に頼っちゃってるからかもしれないんです。
鼻をつまんで発声練習をしよう!
じゃあ、どうすればいいのでしょうか?
僕がよく生徒さんにやってもらうのは、「鼻をつまんでしゃべったり、普段の発声練習をする」ことです。
上手にしゃべれなかったり、声がこもって聞こえる場合は、普段から非常に鼻腔共鳴を使っている状態かと思われます。
鼻をつまんでも上手くしゃべれるようになると、自然の歌うときの発音もよくなっているはずです!
※マ行やナ行は子音として鼻腔共鳴を使うので、鼻をつまむとしゃべりづらくなります。マ行、ナ行で上手くいかなくても気にしないでください。
「う」の発音に注意!
少しマニアックな話になりますが、母音の「う」について注意が必要です。
よくある発声のイメージ図を見ると、「う」は舌を奥に引き、息を奥に当てるように描かれています。
では試しに鼻をつまんで「う」を発音してみてください。
鼻が震える方は、ちゃんと聞くと「う」ではなく「ん」に近い発音になっているはずです。
これは鼻音で「う」に似た音を作りに行っているんですね。
「鼻音」のまま歌ってみましょう!
とっても歌いにくと感じるはずです笑
結論:鼻腔共鳴は「エフェクター」のように使い分ける
鼻腔共鳴がダメってことではありません。
J-popにおいては、楽曲のセクションごとにオン/オフを切り替える「音色調整のエフェクター」として機能させるのがコツです。
感情表現や雰囲気作りにおいては、あえて鼻音にして言葉を曖昧にしたり、鼻音を控えて「暗い音色」や「悲しい雰囲気」を作ることも重要です。
感情表現をどう入れていくのかはボーカルトレーニングですが、その表現を実現させるために喉をどう使うのか、どうやってそれを鍛えていくのかを実施するのがボイストレーニングです。
音域を広げること、高音を出すこと、ピッチを安定させることがゴールになってしまっては、とてももったいない!!!
もっといろんな音色を出せるように、全身を使い、喉の筋肉をどれだけ使い、どんな声が出るかをボーカル自身で理解することが重要だと考えています。
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